デンマーク 医療費 無料

国連が発表する「世界幸福度ランキング」では、2013年、2014年、2016年には1位!毎年常に上位にランクし、2018年は3位にランクインしました。 北欧の国々は毎年このランキングの上位を独占していますが、特に、1位の常連でもあるデンマークは、「世界一幸福な国」とも呼ばれています。 ちなみに日本は、2018年は54位と、先進国の中でも厳しい結果に。 日本とデンマーク、一体どんな違いがあるのでしょうか。 その一方で、医療費無料、出産費無料、教育費無料、充実した高齢者サービスなど、社会福祉がとても充実しています。 ①医療費無料 デンマークの医療システムは2段階によって成り立っています。 「家庭医」と「病院」です。 デンマークの医療費は、妊娠・出産費用も含め、全て無料です。(ただし歯医者は例外。) また、病気が原因で障害が起こった場合や、なんらかの事情で失業した場合は国から給付金を受け取ることができ … デンマークでは医療費はすべて無料 デンマークでは医療費は無料です。 家庭医と呼ばれる主治医が国民の一人ひとりに割り当てられています。 Hushjælpen optjener 2,08 dages betalt ferie for hver måneds ansættelse. デンマークの健康保険証を持っている市民は、 基本的にデンマークでは家庭医での診察費、病院での診察、入院、手術や出産費は無料です。 処方箋薬代は一部補助がありますが、利用者負担分もあります。 デンマークは、消費税が25%、所得税が50%超えということの代わりに、医療費のほとんど無料であったり、介護福祉サービスが受けられたりといった手厚い社会福祉サービスを提供しています。 「World Happiness Report」において、常連1位のデンマークが幸福である理由というのがいくつも書かれています。日本は2016年度は52位なので、がんばってほしいところです*1。, ①週37時間労働が法律で決まっている②6週間の有給休暇をとる制度がある③20~60代の女性の社会進出率が80%以上④保育施設の利用料の3分の2をまかなってくれる⑤定年制がない⑥教育費は大学まで無料⑦18歳以上の学制には給付金⑧医療費は無料⑨介護費用も無料⑩議員の給料は安くボランティア, 代わりに税金が高いのは有名ですが、果たしてこんな夢の国があるのだろうか、調べてみるとなかなかテキトーな記事だったので、全くデンマークには詳しくないのですが、ちょこちょこ間違いを指摘したいと思います。, デンマークの労働形態は我々からみると特殊で、労働者は国の法律というより、雇用側との労使協約でもって決定されます。デンマークは古くから労働組合の力が強い国で、政府の介入なしで、労働条件について決めてしまえるというところに特徴があります*2。「(1)フレキシブルな労働市場、(2)手厚い失業保険制度、(3)積極的労働市場政策」というゴールデン・トライアングルは、「フレキシキュリティー」と名づけられており、デンマークの平均転職回数は6回(EUの平均は3.8回)となるほど、フレキシブルな労働市場となっています*3。つまり、国の法律はその雇用政策自体の整備に重きを置いており、各種労働条件の協定に関しては国が介在しないことに大きな特徴があるのです。, なので、「一般的には」、確かに「週37時間」という協約を結ぶ職場が多いのですが、それが法律で制限されている、という書き方は、デンマークの労働環境の主旨がまったくわかっていない書き方です。「破ると罰金がある」という書き方も不正確です。これではまるで、法定刑があるような書きぶりです。, ちなみに②の有給休暇については法律で定められていて(Funktionærloven (事務系労働者法)及びFerieloven (休暇法))、「前年度の労働実績に基づき月当たり2.08日、年最高5週間の有給休暇が与えられ」るので、「6週間」という書き方も間違いです*4。ただ、「6週間」の休暇は一般的になってきているようではあります。しかし、法律で定められてはいません*5。, ③の女性の社会進出が「80%以上」という数字も、OECDの2014年の調査では「73%以上」なので、どの資料を使ったのかが不明です*6。まあ、女性の就職率が高いことは間違いありませんが。, ④の「保育施設の利用料の3分の2を国がまかなってくれる」かどうかについては、実はちょっとデンマーク語の前に挫折したのですが、例えば幼稚園に実際に支払う費用自体は、毎月おおよそ「5万円」程度であり、これは日本のものとさほど変わりありません*7。, 欧州における高齢者雇用の現状と政策(デンマーク:2006年11月)|フォーカス|労働政策研究・研修機構(JILPT), デンマークでは高齢者の早期退職を推奨してきた経緯もあり、年金開始予定の「65歳」より先に仕事をやめる人の割合も多いようです。そのため、EUの調査では、デンマークの退職年齢は2007年は62歳と若干早めです*8。制度としての定年がどのように明文化されているかはわかりませんが、「定年」という概念はあるのではないかと思います。, 高等教育までは無料というのは恐らく正しいのであろうと思われます*9。義務教育期間は「6歳~15歳」までだそうです*10, ⑦の「学制給付金制度」に関しては、「SU (Statens Uddannelsesstøtte) 」と呼ばれるもので、奨学金のようなもので、一応返済義務はないようです*11。正確に書くならば、「18歳以上」で資格が存在し、「両親との同居の有無」で料金が変わり、20歳以上の「大学生」は、「5903クローネ(=約98000円)」が支払われるようです*12。, ただし、注意したいのはこの額は課税前のものだということです*13。そして考慮したいのは、デンマークの税金の率はかなり高いということです。残念ながら私の語学力では、いったいこの「学制給付金」にどれだけの税金がかけられるのか発見できなかったのですが、少なくとも満額はもらえなさそうです。, なるほど、確かに医療費は無料であるのですが、日本と同じ医療サービスを考えるのは早計のようです。以下の記事がなかなか興味深い。, デンマーク国民にはそれぞれ「家庭医」が決められ、その医師の判断によってどのようなサービスを受けられるかが決定します。なので、軽い風邪程度で薬が処方されることはなく、緊急性が高いものほど優先されるため、軽いものは後回しにされていく。病院につながるまでに1週間以上待たされることはザラのようで、日本のような飛込みの診療も行っていない。上記記事は、そういったこともふまえ、自由診療や私立の病院の診療も受けられるように、医療保険の加入が増えているという話。ふーん。, なので、「医療費は無料」という書き方は間違いではないのですが、これだけでは日本と同じような「医療サービス」が受けられるものと勘違いされてしまいます。上記記事にもありますが、デンマークは「医療費が無料」なのではなく、「お金がなくて医者にかかれない人などはいない」という考えに基づく「共助の社会システム」であり、その費用は「働くことの出来る元気な国民が負担すべきだ」という考えが根底にある、ということがわかっていないと、何だか都合の良い制度に見えてしまうわけです*14。, 「介護費用は無料」に関しても、その「福祉」の延長にあると思ったほうがいいでしょう。ちょっと介護については調べ切れなかったので、参考記事だけおいておきますが、全てが完全無料というわけでもなく、長期の在宅ケアに関しては、財務状況に応じてコストがかかる場合もあるということです*15。, いわゆる「国会議員」にあたる人たちはちゃんと歳費が支払われているので、この「議員はボランティア」という書き方も不正確です*16。まあ、月100万円程度なので、諸外国に比べれば安いのかな…。, 「無給」なのは、市や地域の議員です。ただこれは日本の市議会議員を想像するとちょっとちがうかもしれません。なぜなら、基本的に別の職についている人が、自薦なり他薦なりで立候補して選挙を行うものなので、中には18歳の高校生が市会議員になったという例もあります*17。, ①デンマークは労使協定によって勤務条件を定めており、勤務時間が法律で定められてはいない。, ②公立学校の教育費は無料であるが、保育費は助成を受けたにしても、日本と同じくらいである。, 元記事でも指摘されていますが、デンマークで今問題になっていることとして「自殺率の高さ」が挙げられます。2012年のWHOの調査では10万人あたり「8.8」という数字です*18。西ヨーロッパの中では高いレートになっているでしょう。しかし日本の「18.5」という数字と比べると、いい方なんじゃないかという気もします。, その理由について、Time誌は、生活の満足度があがるほど自殺率が高くなる研究を掲示し、「その格差の比較がより人を鬱的状況にするのではないか」みたいなことを述べています*19。これについては何ともいえないところです。, デンマークはまるで誰もがハッピーな国のようですが、「豚肉をムスリムにも提供することに決めた」という記事でも書きましたが、移民政策には厳しめであり、その「幸福」は限られた人間にのみが享受されているようにも見えます。財政も最近は回復傾向にあるものの、以前よりは悪化しており、失業保険や高齢者の年金についても、カットされている方向にもなっています*20。手厚い福祉政策が、就労意欲の足かせになるという話もあります*21。, 大事なことは、両論併記であることだと思います。日本のデンマーク記事は、どうも単純な「福祉バンザイ!」で終わってしまう場合が多いみたいです。コインの裏表のように、世界はそうそう単純ではないということを、忘れないようにしたいところです。, http://worldhappiness.report/wp-content/uploads/sites/2/2016/03/HR-V1_web.pdf, ちなみに上記記事には日本が「43位」という記述がありますが、これは2013年調査によるものですね。年度はそろえないといけません。参考→「幸せな国」ランキング:国連によると日本は43位, デンマークの労働事情とデンマークモデル: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳), *3:デンマークの労働市場(デンマーク:2006年4月)|労働政策研究・研修機構(JILPT), https://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000115/0908R3.pdf. ③医療費は無料ではあるが、日本と同様の医療サービスが受けられるわけではない。 ④市会議員は無給であるが、国会議員は歳費をもらっている。 元記事でも指摘されていますが、デンマークで今問題になっていることとして「自殺率の高さ」が挙げられます。 デンマークと言えば・・・ 医療費無料!!! 原則として国民からの税金により賄われています。 デンマークは「region(レギオン)」と呼ばれる5つの広域な自治体に分かれており、医療は「国」ではなく、このレギオンが管轄しています。 以下に、デンマークの社会福祉制度をざっくりとですがまとめてみました。 医療費無料. 留学期間が90日を超える場合は医療費や語学学校の学費が無料になるなど手厚いサービスが受けられるので、その点も考慮して滞在期間を考えることをおすすめします。 デンマーク留学で必要な費用の内訳《渡航費・学費・滞在費・生活費・交通費》 医療費が無料といってもすべてが無料というわけではありません。このシステムを成り立たせるために「家庭医」と「病院」という2段階の診療システムがあります。 「医療費無料」と言うが、たしかにデンマークの医療制度に完ぺきではない。 しかし、それにはいくつかの理由がある。 まず、無料だからと患者が多すぎれば、いくら高税率だろうと財源がもたない。 | デンマークの医療サービスは主として5つの「地域」( regions )が提供しています。 医療費は原則として税金により賄われ無料です。 15歳以上の住民は、医療制度のうちグループ1又はグループ2の何れかを …

小山市 コロナ 検査 場所, ユーロ 共通通貨 デメリット, ウチの娘は彼氏が できない ドラマ キャスト, 埼玉県 太陽光 補助金, 茨城県 コロナ どこ, 前橋市 小学校 コロナ, アントニー 野球 エピソード, アリスギア 限定 ガチャ, 栃木県 教育委員会 幼稚園教諭 免許, 夏休み いつから 高校,